鳴子の集大成 その4

初期の頃の鳴子の持ち手の柄を

触っているうちに指でつまむ物の

代表であるボールペン🖊の大きさって

何ミリなんだろう?

と疑問が湧いた。

 

2色と3色ボールペン、そして鉛筆を測ってみると、

2色より3色が一回り大きいけどつまむところは、

細くなっていて2色とほぼ同じ約12mm鉛筆は

8mmだった。

 

こんな、ふとした思いつきで、

現在出回っている鳴子の持ち手の柄の幅を

測ってみると18mm以上ある。

古い鳴子の持ち手の一番細くなってる首元の

幅は、手作りなので個体差があるが、

それでも13mm〜14mmになっている。

 

上町踊り子隊の古い鳴子だから子供用に

細くしてあったんだろう

と勝手に思い込んでいたが、

よく考えたらこの古い鳴子の時代は、

大人主体のチームだった筈。

(もちろん子供もいたが)

 

このボールペンのサイズと古い鳴子の持ち手の

幅が妙に近い事から持ち手の付け根の幅を自分で

2色ボールペンと同じ12mmまで削り込んでみた。

 

ボールペンのサイズにするとめちゃくちゃ

つまみやすいし、指2本で扱うにはこの幅は、

もう鳴子の革命だとニヤける自分がいた。

 

鳴子は、持つと言うより親指と人差し指で

軽くつまんで支点にして、スナップと指を使って

回転させその柄を親指の付け根に当てて回転を止め

その弾みでバチが胴を叩いて鳴らす物。

そして鳴らしながら踊るジャンルが、

よさこい鳴子踊りなのだから029159b7224a4bed9d2343c60b9c4fe5 22cc829bf8ae4e459db12421c3f5fb6b 6023a917626a43dcb08b2fb801d83585 942b949f85d44c74a8b811831b0e36c7

鳴子をつまんだ手先が綺麗であってほしい。

それには、つまみやすい鳴子がどうしても必要だ。

 

昨今の地方車から出る必要以上である

大音響の中でも、しっかりと鳴子の音色が

聞こえてくるように最響の鳴る鳴子が出来た

と先達とボールペンに感謝している。

 

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鳴子の集大成 その3

今年は、コロナで真面に工場が動いてない6月初旬、

やまもも工房さんは、なんとか新型鳴子のサンプルを製作してくれた。

 

新しい形の白木の「鳴る鳴子」を受け取って実際に鳴らしてみると

白木鳴子なのに音がかなり出る。

サンプルを色々な角度で鳴らしているうちに、ふと思いついた!

親指と人差し指で摘む持ち手の付け根の幅をあと片側1ミリ程削り

込めば、もっと持ちやすくなるんじゃないか?

自分でグラインダーで削ってみた❗️

削ってない鳴子と持ち比べてみると圧倒的に削った鳴子の方が

田植え形で持っても純手で持っても私は、扱いやすいと感じた。

 

それから何人かの踊子さんに会う度に新型鳴子を持って貰って意見を聞いた。

10人程だが、最初は何となくこの持ち手の幅に慣れてないので戸惑うが、

普通の鳴子を持って貰ったりしていると口を揃えて持ちやすい!

これだったら絶対に鳴子を落としたり飛ばしたりしないね!

と言う意見にまとまっていく。

 

鳴子の胴は、サンプルそのままで、柄の付け根から胴になる部分と

柄の付け根の幅の修正をやまもも工房さんにお願いすることにしたのは、

7月に入ってからだった。

 

8月の初旬胴板の最終形サンプルが出来上がって来た!

それはもう完璧な仕上がりで一も二もなくGOサイン!

その頃には、鳴子の名称も「正調鳴る鳴子」と命名しようと

考えが固まり、色は勿論、朱色の胴板に黄色と黒のバチと指定した。

いつ出来てくるのかはまだ分からない。

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鳴子の集大成 その2

最初は、古い鳴子を眺めながらボンヤリ

岡﨑オリジナル的な鳴子を作ってみたいなあと

言う思いが湧いてきて色々と模索していたが、

正直、まだあまり纏まりのないまま深くは考えてなかった。

やまもも工房さんとの打ち合わせも纏まらないので止まった。

 

しばらく時間が経ったある日。

鳴る鳴子のヒントになったよさこい祭り初期の頃に

いつの間にか消滅した漆塗りの鳴子は、バチの当たる胴が、

先端にいくに従ってテーパーして薄くなっている上に

先端の幅は、かなり広がっている。

その上に胴に当たるバチの幅が、今の物と比べても

かなり広くて先端が丸まっていると言う特徴があり、

音色は、鳴子自体が古いので乾燥して響くし音が大きい。

 

バチが胴に当たって音が出るのだから、当然、胴とバチを

大きくすれば大きな音が出る事は見当が付く。

実際に大きな全長が30㎝を超えるサイズの鳴子を

鳴らしてみた経験もある。

ところが、音の大きさだけを求めて鳴子のサイズを

大きくすると重量が増え持ち手(柄)も大きくなり

鳴子踊りの一番の特徴である鳴子を鳴らしながら踊る

よさこい鳴子踊りとしては、あまりに扱いにくくなる上に

踊り子さんの指に負担をかけてしまい手先に持った鳴子と

一体となった本来の鳴子踊りの柔らかな手先と腕の動きが

腕を動かすのに力が必要となり踊りにくくなってしまう。

 

鳴子の胴を、先端からテーパーさせる事は、

今の時代、手間とコストが掛り過ぎる。

厚みが同じ胴板の先端に割りを入れて「鳴る鳴子」にして

デザイン上先端の幅を少し細くしてバチのサイズを大きく

すれば、鳴子を鳴らす時の重量バランスがうまく取れて

先が少し重くなり軽く前に落とす感じで鳴らしやすくなる

はずだと勝手に想定しデザインと寸法を決め、先端22㎜の

深さの切り込みは、軽量化の意味も兼ねている。

 

漆塗りの鳴子や古い鳴子を何気に鳴らしていているうちに

柄の付け根の一番細くなっている部分が古い鳴子は、

今の鳴子と比べて幅が細いことにハタと気づいた。

鳴子を持ちやすいし鳴らしやすい!!!

ここで、要約新しく作ろうとした鳴子の形が決まってきた。

 

柄の付け根の幅が古い鳴子の幅13mmに合わせて細くすれば、

眼から鱗で、驚く程持ちやすくなり摘む指の力が少なくて済む!

この幅にすると握らなくても、人差し指と親指でつまむだけで

鳴子を理想的な力加減で軽く持つ事が出来る。

柄を握りこむと鳴子の振動音を指が吸収して消音して響かないのだ。

 

バチの当たる胴の幅が広い事で、柄の長さと幅に対して、

頭(先端)が絶妙に重いので自然に鳴子を振り下ろす回転スピードが

上がり、短めにした柄の端が掌にピチッと当たって鳴子の音切れが

良くなる設計サイズ。ここやまもも工房さんと協議の上、

サンプル製作をやまもも工房さんにお願いしておいた。

7月の初旬にサンプルの正調鳴る鳴子が出来てきた。

                    つづく

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鳴子の集大成 その1

新型コロナウイルスが原因で、

今年第67回よさこい祭りは、よさこい祭りの歴史上

初めて祭りの開催が中止となった!

 

その上、全国のよさこいイベントも全て中止という決定。

これは本当に想定外だった。

 

よさこいに向かって本来動いていく筈の

歯車が止まるという事は、

どのような影響が起こるのかを考えるようになった。

 

チームは、楽曲、振付、練習会場、衣装、地方車、

練習会場が止まり、祭りの受け皿である運営側の

競演場、演舞場とよさこいに関わる人達が、

祭りに向かって動く事が止まる。

 

祭りつまり人が動くという事は、

派生して経済が動いて高知市、高知県に染み込んでいく。

経済波及効果96億円と言われるよさこい祭りである。

 

今までは集める事、賑わいを出す事に向かっていた。

しかし、コロナは集まるといけないので真逆となる。

集まらないで動かせる物は?

微々たる物だろうけど私が動かせるものは

何かないだろうか?

 

そういえば、

気になりながらそのままだった鳴子があった!

 

こんなにゆっくりと考える時間がある年は二度とないかもしれない。

岡﨑自身なんだかんだいいながら、今月17日で何と70歳を迎える。

ここ三年程、原点を見直す方向で「正調よさこい鳴子踊り」の原点に

近い部分を見直し始めていた事もあり、鳴子その物の原点にも目を

向け始めていた。

 

上町踊り子隊の先輩が、30 年ほど前に、

もうこの鳴子古いから廃棄しようか!

と言う事になった鳴子をその時引き取ったまま置いてあった。

その古い鳴子達を取り敢えずビニール袋から出して並べて

順番に鳴らしたり触ってみたりと指で感覚を味わってみた。

 

鳴らし易さや、音色を聴いたりしていると写真左の2つと

右から2番目の鳴子が妙に鳴らしやすい事に気付いた!

左の2つは、鳴子胴が、先端に行くにしがって幅は広がり

厚みは徐々にテーパーしていて先端の厚みは2㎜ない程

薄くなっているタイプで、鳴る鳴子を閃めく原点になった物だ。

              つづく

 

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