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フラフの分類

フラフを分類する事で、高知のフラフ染め職人と文化を守りたい。

 

①フラフ

高知県の香長平野を中心に残っている風習で

長男が産まれた事を祝いお嫁さんのお里から

嫁ぎ先に送られる旗。

子供が7歳になる年まで、端午の節句に庭に柱を建てて

鯉のぼりなどと一緒に揚げる物。

 

②よさこいフラフ

制作技法や絵柄は、フラフと同じで、よさこい祭りに

参加しているチーム名などを入れて染めた綿旗が基本で、

製作技法もフラフと同じだが絵柄や、色や、入れる文字を

チームオリジナルで制作した綿旗も含まれる。

 

③よさこい大旗

ポンジ生地や化学繊維にプリントで絵柄や文字を描いた旗。

 

④端午の節句に庭先に建てていたフラフをよさこい祭りで

振ってもそれは、フラフであって、よさこいフラフではない。

尚、チーム名を入れてない、束ねノシメや、家紋等のフラフの既製品もフラフに分類できる

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土佐の風物詩フラフの事

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フラフの名称は、長崎のオランダ商館で掲揚されていた

旗の名称をオランダ語で旗の意味である「vlag」が

定着したものと想像できます。

 

日本古来の縦長の旗「幟」に対して、それまでの

日本にはなかった横長の旗を「フラフ」と呼んで

いたようです。

明治時代、各地に出来た小学校の校旗や旗をフラフと

呼んでいたことを示す史料もあります。

 

また、明治の詩人である石川啄木が書いた『氷屋の旗』

という小説があり、その文中の一節に旗という文字に

(フラフ)と振り仮名をつけていることからも、

当時、フラフという名称がすでに広まっていたか、

モダンな文化人達が「フラフ」という名称を流行らそう

としていたのか?のいずれかだと考えられます。

 

これらを裏付けるように当時の土陽新聞(現在の高知新聞)

の高知市蓮池町京紺屋と言う店の広告にも国旗フラフ

という名称が使用されています。

 

土佐では、江戸中期頃から武家の端午の節句祝いに

家紋フラフが製作されていたようです。(福永染工場談)

明治元年創業の北村染物店(高知市)の四代目、

北村文和氏によると、二期作が盛んだった香長平野を中心と

する地域で明治30年代後半から盛んになってきた風習だ

との事です。

 

フラフの製作を紺屋に依頼するのは、長男を産んだ母親の

お里です。

嫁ぎ先の跡取りが、健やかに育つようにと願いを込めて

の事でした。

贈られた嫁ぎ先は、端午の節句に庭先に長さ15mほどの

柱を建て贈られた縁起物の「フラフ」を鯉のぼりなどと

並べて7歳まで揚げます。

 

この風習は、高知県だけではなく、山口県萩地方にも、

フラフ「vlag」があり、かつては家紋を染め抜き高知と

同じように、端午の節句に掲げていたそうですが、残念

ながら今は消滅しています。

 

他にも江戸時代から縦長の幟に鍾馗様や武者絵を

描いたりして庭に建てる福島県のいわき絵等も現物が

残っていて、端午の節句を祝う幟の絵柄は、江戸時代から

すでに武者絵などを描いていたもので、大漁旗とは全く

流れを隔する物であった事がうかがえます。

 

現在は、高知だけに残った風習となり、大きさや絵柄の

勇壮さを競い合うようになり、現代にまで続く初夏の

風物詩となっています。

 

この縁起物で、めでたいフラフをよさこい鳴子踊りに始めて

取り入れて振ったのが、1989年ヨーロッパのフランス

マルセイユで開催されたジャパンウイークに出場した

よさこい鳴子踊りチームに随行していた岩目一郎です。

初日にフラフを振って大受けで喜んだのも束の間、

そのフラフは、その夜のうちにホテルの部屋から何者かに

盗まれるという過剰な人気のハプニングが起こったそうです。

 

その翌年、第37回よさこい祭り本番で無国籍チームの岡﨑直温に

2布フラフと竹竿を岩目一郎が、偶然貸し出し、それを岡﨑が

振ったのが、おそらくよさこい祭り本番にフラフが登場した

初めてのシーンではないかと言われている。

しかし、その竹竿は、帯筋中央公園前であえなく折れてしまった

事から、翌日は、無国籍市場初代頭であった水野仁が持ってきて

くれたタモ竿で振ることとなる。

 

しかし、このグラスファイバー製のタモ竿の振り味に端を発して

岡﨑がフラフ専用竿を開発オーダーするきっかけとなっていくのである。

その時の竿からすれば今2020年現在やまもも工房で販売されている竿は、

既に4代目となる改良を加えたものとなっている。

 

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