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秋の夜長の暇つぶし【10】

第48回(2001年)
この年もスーパーよさこいで始まりました。「駄目もとで
商店街振興組合原宿表参道欅会事務局に行ってみてくれないか!」
と言う依頼にSが動いてくれました。行ってみて驚いた事に事務局
に企画書を持ち込んだら事務局の担当者の口からは「2年前に一度
高知の方に相談した事があって、欅会青年部のA氏が高知のよさこ
い祭りを見学に来た事もあり、

その時に資料を頼んだんだけど、そ
れっきりになっていたそうです」というS氏の報告があった。

理想とはしていたがまさか表参道で実現する可能性が出てきた事に、
私は独りでに、携帯電話を持つ手に汗が出てきていました。この件
を受けて、3年間で上町のてこ入れは幾つかの課題はまだあるもの
の、ほぼ成功したとみなした私は、上町の他の役員に原宿の件を説
明して、理解を得て会長から身軽に動ける副会長となり、原宿表参
道でよさこいを実現させるために備えました。同時に、よさこい祭
振興会事務局に説明にも行きましたが、この時も全く興味を示さな
かった。しかし逆に「勝手にやってくれ!」と言われた事で説明す
る組織が減り逆に気楽に動きやすくなりました。

原宿欅会山本理事長から内諾を得て最終決定を5月の理事会でする
ということになり、日程も8月の最終土日と具体的な事柄も決まっ
て来ました。私は水面下で、高知から9チームを集めて内諾を取り、
インターネットで知り合った沼津のチームのメンバーやS氏にも動
いてもらい関東圏のチームに声をかけて、高知県外12チームの合
計21チームの参加内諾を得たのでした。しかしこの年2月○日に
高知に来る予定になっていた札幌のH氏に合わせてこのプロジェク
トの東京組も帰高して新阪急ホテルのロビーで打ち合わせをしたが
H氏の同意を得られず、ステージは札幌。表参道は高知という本当
のスーパーなよさこいは実現しない事となってしまいました。
しかし、原宿に出たいチームは組織委員会に打診してからという形
だけは承認してもらいました。高知一本でやるぞ!

高知のチームの多様性を見てもらうには最低10種類は必要だと思
っていた私は参加するチームを入賞チームに拘ってはいませんでし
た。入賞チームに絞り込むと、どうしても臭いが似てしまう、この
時参加内諾してもらった高知のチームの内訳は、入賞チーム6組で
残りの3組には入賞はしていないがそれぞれ個性の強いチームに参
加してもらいました。しかし私には何かが足りない気がしました。
よさこいの奥行きを見てもらうにはこの9チームの他に、高知の
よさこいの歴史を感じられるチームが必要であると感じたのです。

そこで私は37年ぶりに「本丁筋踊り子隊」を復活させ、あえて日
本舞踊系の振り付けで、新しくチームを造る事を決意したのです。
(結局本丁筋はよさこい祭りで、新人賞に入賞してしまい7チーム
が入賞チームとなってしまいました。)
次に高知から原宿参加チームの高知―原宿間移動経費と宿泊の下調
べに入りました。とにかく、踊り子の参加負担額を少なくしようと
旅行代理店の担当者をその気にさせて、最終日の帰りに利用する団
体使用可能な風呂まで探して貰うなど準備をしてもらいました。
5月の原宿表参道欅会理事会に私は出向いて、理事の皆さんによさ
こい祭りの説明をしてついに実行が本決まりとなったのです。

こうして「原宿表参道元氣祭り」(スーパーよさこい)はいよいよ
3ヶ月後の本番に向かってスタートしました。

スーパーよさこい前日の21時ごろ高知から東京に向けて10チー
ム約660人の踊り子やチームスタッフの大移動が始まりました。
高知県外の祭りにこれだけの数のチームと踊り子が一度に出て踊る事
は、よさこいの歴史上初めてのことでした。
結局北と南を一緒に見てもらう事は出来ませんでしたが、「全国のみ
なさんに高知のよさこいを見てもらいたい。鳴子の音を感じてもらい
たい。流し前進踊りの楽しさを知ってほしい。」「高知の踊り子に、
外から見る高知を感じてほしい。」「高知のよさこい祭りでは当たり
前の事が、如何に凄い事なのかを知ってほしい。」そんな私自身の目
的は達成できたと感じました。

祭り初日、先入りしていた私は早朝から各チームから現在地の連絡が
入る為おちおち寝るわけにもいかず興奮したまま明治神宮の駐車場で
待ち続けました。高知からの長旅で疲れたであろう踊り子やスタッフ
を待っていました。来た!!一台目のバスが見えた時には思わず万歳
していました。自由時間も終わり夕方5時半から原宿口ステージで踊
り始めた帯屋町筋踊り子隊を見ながら、体中鳥肌を立てて此処に来る
までを思い出して立ち尽くしていました。

こうして記念すべき第1回目の「スーパーよさこい」は大成功におわり
ました。今まで高知以外ではほとんど踊った事のないの踊り子達が、
原宿・表参道で高知のよさこいの「粋」を見せてくれました。
このような機会を与えてくれた原宿という街のみなさんに感謝するとと
もに、この祭りが今後も継続し、スーパーよさこいが“原宿の祭り”と
して根付いてほしいと願っています。

過去2年続けて11月の静岡県沼津市の「よさこい東海道」に見学行っ
ていた私は、祭りが終わった後で、各チームの踊り子を含めて開催して
いる「交流会」に参加させてもらいました。交流会開場の盛り上がり方
を見て、何か物足りなかった高知の全国大会のチーム代表者親睦会を思
い出していました。この思いから高知の「ひろめ市場」と、全国大会を
主管している高知市観光協会のM氏に話をして、12日全国大会の後、
ひろめ市場を借り切って交流会を開催する事に成功しました。振り返
ってみると全国大会の第一回目からひろめ市場交流会案は出した経緯
はありましたが、振興会事務局から反対を受けて、参加チームの代表
者のみでビヤホールを借りて開催していたのです。

現在は、全国の踊り子の間では、“憧れのひろめ市場”として親しん
でもらっています。この年、高知のよさこい祭り本番に向けて、地方
車の音のクォリティーと安定性を上げる事と、PA照明業者の積み込
み作業の移動時間ロス削減、各チームの地方車組み立て作業や保管場
所として高知港岸壁を借り受けることが出来ました。同時にその場所
は県外から参加チームの地方車の保管場所としても利用許可を取るこ
とが出来ました。今では、県外から来るよさこい関係者が地方車製作
現場を見学に来るまでになっています。

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コメント

>踊り始めた帯屋町筋踊り子隊を見ながら、体中鳥肌を立てて此処に来るまでを思い出して立ち尽くしていました。

男のロマン。
これを読みながら私も鳥肌たてて涙が出てきました。
裏方のおもしろさって、こういう瞬間にあるんでしょうね。

投稿: ひげPAPA | 2005年12月 2日 (金) 20時51分

>「高知の踊り子に、外から見る高知を感じてほしい。」
>「高知のよさこい祭りでは当たり前の事が、
> 如何に凄い事なのかを知ってほしい。」

これがわかるまでにすごく時間がかかりましたよ。
なにせあの東京の表参道で踊れる♪ってことで
ある意味舞い上がりますからね、踊り子は☆
冷静に高知を、高知のよさこいをなんて考える余裕はないし…

あたいに関していて言えば、初回から3回目までは「ゑびしば」
つまりは高知のチームで参加し
4回目は高知ではない横浜のチームで参加してみて上記のことが
いかにすごいことだったか体感しましたけど…

投稿: ねこ | 2005年12月 3日 (土) 03時02分

大阪から小さなチームで「参加」
にもかかわらず
興奮してました
21チームなんで ほとんど見れたもん♪
高知以上に濃いかった♪
いや 高知で見た後だからこそだったかも
2001年は忘れられない年です
そこから 私のよさこいは始まったし
様々なご苦労を察するに頭が下がります
でも あの原宿はすごかった!!

投稿: peco | 2005年12月 3日 (土) 08時56分

<ひげpapa
裏方は裏方の喜びがあるよね
原宿も3年目の裏方の態度には呆れたけど・・・・・
<ねこ<peco
2人とも最初のスパよさ見てるからなぁ~♪

投稿: kashira | 2005年12月 3日 (土) 17時10分

あれこれ経験しているkasira
是非。。一度 踊り子を。。。

投稿: おおぶた | 2005年12月 5日 (月) 09時44分

はぁぁぁぁ(嘆息)
原宿は初年度から毎年楽しませていただいていますが、こんな裏側(言葉が悪い)があったなんて始めて知りました。
来年はもっと神妙な(?)気持ちで参加できそうですf(^_^;;

投稿: saruhiko | 2005年12月 5日 (月) 11時04分

嘘だぁ
知ってたはず笑
神妙になられたら
面白くないから
やめてくりゃあー(^O^)

投稿: おおぶた | 2005年12月 5日 (月) 14時41分

<おおぶた
踊りねえ?
幼稚園のお遊戯が始まったらどっかいっていなくなってた人だからねぇ。
いやな事はしませんから!

投稿: kashira | 2005年12月 5日 (月) 17時23分

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